「鈍感力」と「敏感力」のはざまで見つけた仕事術

職場でのストレスや人間関係に悩み、
何気ない言葉に過剰に反応してしまうことはありませんか?

以前の私がまさにそうでした。


「鈍感力」

それと同じか、それ以上に私が大切にしたい思っているのが

「敏感力」


無駄なストレスから解放され、
本当に大切なことに集中するための仕事術です。

目次

上司や同僚の言葉に過敏に反応していた日々

昔は上司や同僚の言葉や表情に敏感に反応し、
小さな一言やちょっとした表情の変化を
ダイレクトに受け止めていました。


些細な指摘でも心に深く刺さり、
必要以上に自分を責めたりしていたように思います。


次第にそれが積み重なり、負担に感じるようになっていました。
疲労が蓄積し、家に帰ると何もする気力が残っていません。

「この状態がずっと続くと耐えられるのか?」

自問自答する日々が続きました。

「鈍感力」を試してみたが、次第に問題が…

その頃、『鈍感力』という本がベストセラーになり、
流行語にもなっていました。


批判は聞き流し、些細なことには目をつぶる。
そうして、私は意識的に「鈍感」になろうと努めたのです。

気付いていないふり、見ていないふりをして
鈍感」になったつもりでいました。


確かに、その瞬間は気持ちが楽になったように感じましたが、
しばらくすると新たな問題に直面します。

それは、なんと・・・

以前はすぐに気づいていた変化や業務上の細かいミスに
気付きにくくなっていたのです。



気付いていないふりや見ていないふりしたりしているうちに、
社内でのちょっとした雰囲気の変化や小さなミスにも鈍感になり、
大切な「敏感」さまで失いかけていたのです。

まるで、自分の一部が麻痺してしまったような感覚を覚えました。

これでは、元より事態が悪くなっているようなものです。

先輩から学んだバランス感覚

仕事をしている中で、
一見して何にも動じない先輩の姿が気になりました。

彼は大小どんな問題にも過剰に反応せず、
常に冷静でいるように見えたのです。

その姿勢がすごく印象的だったため、
彼を観察し、その言動や考え方を学ぶことにしました。


そして、気付いたのです!
先輩が持っていた「鈍感フィルター」に。


いらない情報や感情は右から左へ受け流し、
否定的な意見や批判に対して一喜一憂しない。

ミスや小さな摩擦にも過剰に反応せず、
大局を見てから冷静に対処する。


必要な時には敏感に周囲の状況を察知し的確に判断するけれど、
適切な「鈍感フィルター」を通して自分を守る。


「鈍感フィルター」で自分を守ることで、
必要な時には敏感に周囲の状況を察知し、的確に判断することができる。



これが常にニュートラルな状態で
効率的かつ健全に働くためのスキルなんだと理解しました。

そして、私自身もこの方法を取り入れることで、
無用な批判やストレスが心の底まで入り込むことが
少しずつなくなっていきました。

「鈍感力」と「敏感力」の使い分けがカギ

サラリーマンほど、この「鈍感力」が磨かれる
職業はない気がします。

さまざまな人間関係や問題が常について回る
会社というジャングルを生き抜くためには
「鈍感力」と「敏感力」をうまく使い分けること。

どちらか一方だけではなく、状況に応じて
そのバランスを取りながら使うこと。


鈍感力」と「敏感力」はどちらも大切なスキルですが、
状況に応じてうまく使い分ける
ことが、
仕事や人間関係において成功するカギだと思っています。

大切にしたいこと

過度に敏感でいると、余計なストレスを抱え、
日々の仕事や人間関係に支障をきたしてしまうことがあります。

逆に鈍感になりすぎても、
本当の自分の気持ちや他人の気持ちに気付かないことがあります。

どちらかに偏りすぎず、
バランスよく鈍感力と敏感力を使い分けることが大切。


また、相手の表情や声のトーンから本音を読み取る力や
相手の立場を理解し、適切な言葉や態度で接することできる力

特に日本人の素晴らしい「敏感」資質です。

人間関係の微妙な変化にいち早く気づいたり、
細やかなニュアンスを読み取り、 潜在的な課題や要望を察知し、
相手に寄り添ったり、適切にサポートしたりできる
のは「敏感」ゆえです。


「鈍感力」と「敏感力」を適切に使い分けながらも、
この「敏感」さは大切にしていきたいと思っています。

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